絹本著色羅刹天
絹本著色羅刹天
「羅刹天とは古代インド神話の鬼神で悪鬼の王と言われていたが、のちに仏教の守護神となり、仏画では仏法守護の神十二天の一つとして描かれている。」(「とちぎの文化財」より)
「顔面深紅(しんく)、頭髪逆立ち、両眼を見開き、両牙を現わした分怒形(ふんぬけい)で、革の鎧(よろい)に身を包んでいる。
右手には剣を持ち、左手は掌を左向きに立て、その小指と薬指とを起こし、他の指は屈している。石帯でしめられた鎧には、金泥をもって、麻繫、亀甲桝、宝相華くずし、法輪などの文様が描かれている。」
(『栃木県の文化財』より抜粋)
画像に巨勢(こせ)派の画風が見られ、この流派が奈良に移り、絵仏師として活躍した鎌倉時代の作と推定される。彩色の材料には、墨・金泥・銀泥・漆・アカネやウコンの草木の染料が使用されている。軸装も入念で、軸頭には蓮華紋などの見事な文様がほどこされている。
名称
絹本著色羅刹天(けんぽんちゃくしょくらせつてん)
指定年月日
昭和54年(1979)2月2日
員数
1幅
指定別
県指定
区分
有形文化財
種別
絵画
所有者
個人所有
この記事に関するお問い合わせ先
教育部 生涯学習課 文化振興係
〒329-2792
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更新日:2021年11月30日