妙雲寺の塩渓文庫(旧閻魔堂)
享保16年(1731)、乙道和尚の時に、村人惣旦那衆により、妙雲寺境内に建立されたといわれている。現在の本堂建立以前はここを本堂としていたと思われ、薬師堂と並び、妙雲寺では最も古い建造物である。原因は不明であるが、明治43年(1910)5月に大破し、下塩原古町の渡辺晴雄の寄進により修繕している。また、昭和8年(1933)12月に屋根の葺き替えを行っている。建立された当初の屋根は茅葺(かやぶき)と伝えられるが、現在は銅板葺である。
長押等は建築当初のものといわれているが、天井、床、下目板は張り替えられ、正面及び側面には書棚が据え付けられている。かつては、堂内に十王像が納められていたが、現在は堂内には置かれていない。また、当初は閻魔堂という名称だったが、昭和33年に先代住職により、塩渓文庫という現在の名称に変更している。
大規模な改修が行われているが躯体そのものは創建当時からのものと考えられ、妙雲寺本堂とともに江戸時代中期の寺院建築として貴重である。
名称
妙雲寺の塩渓文庫(旧閻魔堂)(みょううんじのえんけいぶんこ(きゅうえんまどう))
指定年月日
平成29年(2017)3月30日
員数
1棟
指定別
市指定
区分
有形文化財
種別
建造物
所在地
那須塩原市塩原665
所有者
妙雲寺
地図
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〒329-2792
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更新日:2021年11月30日