上大貫地蔵堂「厨子」
厨子を納める地蔵堂は古くから地元の念仏信仰の場として利用されてきたが、老朽化が激しく、平成13年(2001)2月に改築された。堂内にある朱塗りの厨子には、六道地蔵菩薩が安置され、周りに十王像がおかれている。堂内に残されている享保(きょうほう)19年(1734)と文化5年(1808)の奉納札(木札)から、270年以上前に建立されたものと思われるが、資料が乏しく時期の特定はできない。
地域に住む古老の話では、雨乞いの時、堂の前に掘った穴に地蔵様を納め、念仏を唱えながら土をかぶせ、雨が降ると取り出して、きれいに洗って厨子に戻していたということである。また、菩薩像の版木があり、地域の青年がこれでお札(ふだ)を刷り、各戸から寄付をもらいながら配布して歩いたとのことである。
名称
上大貫地蔵堂「厨子」(かみおおぬきじぞうどう「ずし」)
指定年月日
平成12年(2000)7月17日
員数
1棟
指定別
市指定
区分
有形文化財
種別
建造物
所在地
那須塩原市上大貫2084
所有者
上大貫自治会
見学にあたって
駐車場なし
地図リンク
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更新日:2021年11月30日