金乗院奥の院地蔵堂
開山が大同元年(806)とされる金乗院の奥の院地蔵堂は、本堂より約400メートル離れた所に位置し、伝承によると弘仁年間(810~824)弘法大師巡錫(じゅんしゃく)の折、霊夢により地蔵堂を祀(まつ)ったことに由来すると伝えられる。この建造物は通称「ノゲの地蔵」と呼ばれており、大正年間の住職信浄和尚が10年余の勧進(かんじん)の末に着手し、昭和2年(1927)に落慶に至ったものである。
本堂は総欅造(そうけやき)りで、方形(ほうぎょう)の堂舎の上に入母屋造(いりもやづくり)の屋根を乗せ正面に千鳥破風(ちどりはふ)をあしらい、前方は唐破風(からはふ)造りとなっている。堂内は簡素で、欄間(らんま)に弘法大師の一生を10余の場面に彫刻して飾り、須弥壇(しゅみだん)上部を飾る飛天や堂の外部の懸魚(けぎょ)、唐破風の彫刻が注目される。平成21年(2009)、修復事業が行なわれた。なお、地蔵の意義や経緯を記した5メートル余の大記念碑が、堂の手前の左手にある。
名称
金乗院奥の院地蔵堂(こんじょういんおくのいんじぞうどう)
指定年月日
平成11年(1999)3月11日
員数
1棟
指定別
市指定
区分
有形文化財
種別
建造物
所在地
那須塩原市沼野田和539-2
所有者
金乗院
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更新日:2021年11月30日