上黒磯の阿弥陀堂
この堂は寛保3年(1743)に建立され、その後何度も補修され現在に至っている。屋根はもともと茅葺(かやぶき)であった。当時、上・下黒磯には24戸からなる集落が存在し、その人たちの信仰のよりどころとして、この阿弥陀堂を建てたものと思われる。堂は上黒磯集落の入口にあり、あたかも集落を守るかのようである。
堂は明治8年(1875)より22年(1889)まで小学校の教室として使用されていたものであり、それを示すものとして、堂の壁板と須弥壇(しゅみだん)障子戸に「化成舎」の焼き印がある。「化成舎」とは、鍋掛の日新館(現在の鍋掛小学校)の黒磯分教室(現在の黒磯小学校)の名称で、明治8年5月開校の記録もある。学制発布頃の地方の実態を示す建物である。明治の初め、学校として使われた建物で現存しているのは、市内ではこの建物だけである。
平成14年(2002)、周辺の道路整備により北東約20メートルの現在地に移築された。
名称
指定年月日
平成2年(1990)1月22日
員数
1棟
指定別
市指定
区分
有形文化財
種別
建造物
所在地
那須塩原市黒磯449-2
所有者
阿弥陀堂管理委員会
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〒329-2792
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更新日:2021年11月30日