数ヶ室の郷蔵
数ヶ室の郷蔵
この郷蔵は明和6年(1769)に黒羽藩が飢饉に備えて村々に建てた穀類貯蔵倉庫の一つで、管理は主に村役人があたっていた。
村の人口に応じて上中下に区分し、稗(ひえ)・粟(あわ)を貯蔵した倉庫であり、稗を1戸当たり2升(3.6リットル)程度、毎年貯えたようである。
この郷蔵の貯穀によって、天明3年(1783)の大飢饉の時も黒羽藩からは一人の餓死者も出さなかった。
用材は丈夫な栗材が使われ、内部は中央で取り外しの出来る板で左右に仕切られている。屋根は杉皮葺(ぶき)であったかと思われるが、それ以外はほぼ原形をとどめて残っている。
名称
数ヶ室の郷蔵(かずがむろのごうぐら)
指定年月日
平成9年(1997)1月29日
員数
1棟
指定別
市指定
区分
有形文化財
種別
建造物
所在地
那須塩原市越堀787-2
所有者
個人所有
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〒329-2792
栃木県那須塩原市あたご町2番3号
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更新日:2021年11月30日