塩原温泉元湯古絵図

塩原温泉元湯古絵図
「元湯」は塩原温泉発祥の地といわれ、その発見は大同元年(806)と伝えられる。最盛期に85軒を数えた湯治場は、万治2年(1659)4月の地震により甚大な被害を受けながらも復興に励んだ。しかし天和3年(1683)日光大地震によって壊滅した。住民は各地に離散したが、一部は2.5キロメートルほど離れた新湯(あらゆ)に移って湯治場を開いた。
この古絵図は寛政8年(1631)から天和3年(1683)頃までの往時の元湯の記録として描かれ、その後加筆された。古絵図には、万治地震以前の元湯の町並・周辺施設等の位置が書き込まれており、同地にあった2つの寺院の由来、各戸の移転先、復旧工事記録等が記されている。なお、同様の絵図が他に2枚現存するが、絵図上の記述はこの絵図が最も詳細に記されていることから、他の2枚はこの絵図の写しと思われる。
元湯の隆盛と変遷を知ることができる貴重な絵図である。
名称
塩原温泉元湯古絵図(しおばらおんせんもとゆこえず)
指定年月日
平成23年(2011)5月9日
員数
1点
指定別
市指定
区分
有形文化財
種別
歴史資料
所在地
那須塩原市塩原665
所有者
妙雲寺
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更新日:2021年11月30日