穴沢用水水神祭絵図

穴沢用水水神祭絵図
穴沢用水は、木ノ俣川(那珂川の支流)から取水し、穴沢地区(那須塩原市百村(もむら))をうるおした長さ約4キロメートルの用水で、現在も使用されている旧木ノ俣用水の前身である。明和7年(1770)頃、穴沢集落27軒の自普請(自分達の労力や費用による工事)によって開かれた。完成した際、村人は喜びのあまり三日三晩飲み明かしこれを祝ったといわれる。この用水は後に下流の集落に延長され、非常に重要な用水となった。
この絵図は、その後取入口で行われるようになった水神祭の様子を描いたものである。いつの頃からか旧暦の1月24日を堀祝いとして、この絵図を掲げて村中で酒宴を行うようになったという。製作年、画家などは不明であるが、絵図の中の人物はその服装や顔、人数から推定して当時穴沢用水開削をした27戸全戸の当主であると推測される。画面からは用水開削の苦労や完成時の喜びが伝わってくる。
水神祭の風習は昭和30年代(1955~64)に途絶えたといわれ、現在は行われていない。
※縦59.8センチメートル、横83.5センチメートル
名称
穴沢用水水神祭絵図(あなざわようすいすいじんさいえず)
指定年月日
平成11年(1999)3月11日
員数
1点
指定別
市指定
区分
有形文化財
種別
歴史資料
所有者
個人所有
この記事に関するお問い合わせ先
教育部 生涯学習課 文化振興係
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更新日:2021年11月30日