菊鶏図(相馬寛哉作)

2羽の鶏と3匹のひよこがたわむれる姿を描き、背後に菊を配した構図である。雄鶏が真正面に向いて、動きに乏しさが見られるが、親子の何ともほほえましい光景になっている。
この作品には、「明治戊申秋」(明治41年)と年号が記されている。
(注)相馬寛哉(西暦1865年から1920年)
西那須野町西富山(にしとみやま)(当時は那須郡富山村)の漢方医の家に生まれた。本名は芳平(よしへい)といい、寛哉と号した。上京した後、山水花鳥画の得意な荒木(あらき)寛友(かんゆう)に師事。また、近代歴史画の父といわれる小堀(こぼり)鞆音(ともと)に歴史画を学ぶ。寛哉は山水花鳥、とりわけ花鳥を得意とし、現存する作品のほとんどは花鳥図である。寛哉の花鳥の描き方は非常に細密で、色彩の鮮やかさは見事である。また、鳥の中でも鶉を好み、「うずら寛哉」と言われるほどであった。明治36年から40年(西暦1903年から1907年)に狩野(かりの)村長をつとめた。
名称
菊鶏図(相馬寛哉作)(きっけいず(そうまかんさいさく))
指定年月日
昭和53年(1978)12月6日
員数
1幅
指定別
市指定
区分
有形文化財
種別
絵画
所在地
那須野が原博物館
所有者
那須塩原市
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更新日:2021年11月30日