MADE IN(メイドイン)なすしおばらを味わおう~ うど編~
那須塩原市を含むJAなすの管内はうどの生産が全国トップクラス。
「那須の春香うど」というブランドうどは、品質面でも高い評価を得ています。
「那須の春香うど」は特殊な方法で栽培しているため、あくがほとんどなく、生で食べられるのが大きな特徴です。
今回は鍋掛で農業を営む稲沢 伸悟(いなざわ しんご)さんにインタビューをさせていただきました。
農業を始めたきっかけは何ですか?また農業の魅力とは?
介護士として1年弱働いた後、実家の仕事を手伝いながら農業を始め、そのまま今に至ります(笑)。
介護士の仕事と比べて、人付き合いのストレスは少なく、作ったものがどんどん売れていくのを見ることができるのは、農家の仕事ならではの気持ちが良さがあります。
忙しい時期は休みもなく大変ですが、やりがいのある仕事だと感じています。
なぜ「うど」の栽培を始めたのですか?
うどの栽培はお米の作業と時期をずらせること、また冬場の仕事に適していることから、市内でもたくさん栽培されています。
我が家では約20年前に父親が始めました。今年まではたばこの栽培もしていたのですが、たばこは“連作”による障害が出やすいので、連作をしないためにもうどの栽培をしていました。また、うどは残留肥料を吸ってくれるので、たくさんの肥料を使うたばこの栽培とは相性がよかったのです。
「うど」の栽培方法を教えてください
ハウスの中で遮光しながら一部緑化させる「山うど」と、光を当てずに白く長く育てる「軟化うど」があります。
「山うど」の方が香りが強く、うど本来の独特の風味を味わうことができ、一方「軟化うど」は、細くてシャキシャキとした歯ごたえを味わえます。
私が育てているのは「山うど」で、以下のような流れで栽培を行っています。
1.種株調整(種分け):2月頃
1つのうどの株に3~4つ芽が付きます。できるだけ大きい芽を選び「種株」とします。
2. 植え付け:3月末頃から
「種株」を畑に植えます。除草などの適度な管理を行います。
3. 伏せこみ:11月中旬
畑から移し、ハウス内植え直します。もみ殻を使用して温度を保ちながら、茎長35~40センチまで軟白させ、その後、先端に光を当てて緑化させます。
4. 収穫:12月頃から
11月末から寒さによってうどの成長が止まります。休眠しているうどを掘って、ジベレリンというアルコールで休眠から起こして成長させ、その後収穫をします。
「うど」の栽培でこだわっていることは何ですか?
一般的な収穫時期は1月以降ですが、12月上旬の出荷を目指しています。
一般的には350時間の低温遭遇時間(十分に根株を低温に置いておく時間)がを経て収穫をしますが、休眠が短いと腐る可能性が高くなるので、見極めが難しいです。
おいしい食べ方を教えてください
油炒めがおすすめです。我が家では油で炒め粉末だしを加え、醤油と味噌で味付けをします。めんつゆだけでもおいしいです。
これからどんな風に仕事をしていきたいですか?
祖父がたばこの栽培を始め、父親がうどの栽培を、そして私の代からねぎの栽培を始めました。
今年からたばこの栽培を止める分、うどとねぎの栽培でしっかり稼げるように考えながら仕事をしていきたいと思っています。
旬の味を味わって!
今がまさに旬のうど。
他にもおすすめの食べ方はJAなすのでも紹介されていますので、ぜひ参考にして本市が誇るおいしい農産物を味わってくださいね。
JAなすのホームページ
※記事の内容は取材を行った2022年1月時点のものです。
特集「MADE IN(メイドイン)なすしおばらを味わおう」とは?
本市が誇る農作物を紹介する特集記事です。広報なすしおばらと連動し、広報誌では「農産物」を中心に、市ホームページでは「人」を中心に紹介しています。
この記事に関するお問い合わせ先
産業観光部 農務畜産課
〒325-8501
栃木県那須塩原市共墾社108番地2
電話番号:0287-62-7147
ファックス番号:0287-62-7223
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更新日:2022年02月18日