品川弥二郎の旧念仏庵
品川弥二郎(1843~1900)は、明治維新に活躍した長州藩士で、戊辰(ぼしん)戦争の際には、御楯隊(みたてたい)を統率し、箱館戦争まで戦った。明治3年(1870)にヨーロッパに派遣され、ドイツ・イギリスなどに6年間滞在し、帰国後は内務大臣や枢密顧問官(すうみつこもんかん)等の要職を歴任し、子爵(ししゃく)に列せられた。また獨逸(どいつ)学協会学校(現:独協学園)や旧制京華(けいか)中学校(現:京華学園)を創立し、信用組合や産業組合の設立にも貢献した。
念仏庵は産業振興功労者の慰霊堂として、明治18年(1885)塩原温泉塩釜の地に建てられた弥二郎の別荘で、塩原温泉における別荘建築としては最も古いものである。木造の平屋で寄棟造(よせむねづくり)、銅板屋根・板造りの質素な造りだが、由緒ある建物である。
なお、100余年を経た平成3年(1991)、所有者の意向によって妙雲寺(みょううんじ)境内に移築された。
名称
品川弥二郎の旧念仏庵(しながわやじろうのきゅうねんぶつあん)
指定年月日
平成23年(2011)5月9日
員数
1棟
指定別
市指定
区分
有形文化財
種別
建造物
所在地
那須塩原市塩原665
所有者
妙雲寺
見学にあたって
駐車場あり
地図リンク
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更新日:2021年11月30日