絹本墨画 松渓曳杖図(高久靄がい 作)

更新日:2021年11月30日

柔らかい筆使いで山や岩などが描かれている、2枚の「絹本墨画 松渓曳杖図」の絵の写真

絹本墨画 松渓曳杖図(左、縦130.5センチメートル×横44.4センチメートル)(右、縦130.3センチメートル×横44.4センチメートル)

この作品は、天保8年(1837)頃の制作で、高桐院蔵の国宝、李唐(りとう)(1066-1150)の《山水図》に倣った作品である。
李唐の《山水画》は、深山の荒々しい岩肌が表現され、轟々と唸りをあげる水の流れを聞くようであるのに対し、靄がい(※がいはがんだれに圭)のそれは、深い霧の中に山も岩も杖を曳く人もやがて包まれていくような静けさをたたえており、靄がい(※がいはがんだれに圭)らしい柔らかい筆使いの作品である。
李唐の作品をもととしながら、山水画の名手靄がい(※がいはがんだれに圭)の世界観が描かれた晩年の名品である。

名称

絹本墨画 松渓曳杖図(高久靄がい(※がいはがんだれに圭) 作)(けんぽんぼくが しょうけいえじょうず(たかくあいがい さく))

指定年月日

平成21年(2009)3月27日

員数

2幅

指定別

市指定

区分

有形文化財

種別

絵画

所在地

那須野が原博物館

所有者

那須塩原市

この記事に関するお問い合わせ先

教育部 生涯学習課

〒329-2792
栃木県那須塩原市あたご町2番3号

電話番号:0287-37-5364
ファックス番号:0287-37-5479

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