西園雅集図屏風(高久靄がい作)
《西園雅集図屏風》は、文晁門下に入る前年の文政5年(1822)、靄がい(※がいはがんだれに圭)27歳の時の作。靄がい(※がいはがんだれに圭)の20代の作品は多くなく、中でも文晁入門以前の作品は少ないが、現在知られるそれらの作品には名品が多く、靄がい(※がいはがんだれに圭)初期の代表作はこの時期に集中している。また落款は共通して「如樵」の号を使用しているが、この号は池大雅の「九霞山樵」に由来し、大雅に私叔した30歳前後に使われた。当然この頃の作品の多くは大雅風に描かれている。この《西園雅集図屏風》にも「如樵」の号が記されている。
作品は六曲一双屏風の左右それぞれに「西園雅集圖」の画題が書かれ、右隻には制作年が書かれる。繊細な筆さばきと、空間を広くとった大胆な構成は、地方画家に収まりきらない才能の片鱗をうかがわせる。

西園雅集図屏風 右隻(縦158.6センチメートル×横347.1センチメートル)(屏風176.0センチメートル×365.2センチメートル)

西園雅集図屏風 左隻(縦158.7センチメートル×横346.2センチメートル)(屏風176.5センチメートル×364.8センチメートル)
名称
西園雅集図屏風(高久靄がい(※がいはがんだれに圭)作)(せいえんがしゅうずびょうぶ(たかくあいがいさく))
指定年月日
平成25年(2013)3月28日
員数
6曲1双
指定別
市指定
区分
有形文化財
種別
絵画
所在地
那須野が原博物館
所有者
那須塩原市
この記事に関するお問い合わせ先
教育部 生涯学習課
〒329-2792
栃木県那須塩原市あたご町2番3号
電話番号:0287-37-5364
ファックス番号:0287-37-5479
お問い合わせはこちら
- より良いウェブサイトにするためにみなさまのご意見をお聞かせください
-
更新日:2021年11月30日