MADE IN(メイドイン)なすしおばらを味わおう~ お米(なすひかり)編~

更新日:2021年11月30日

日本穀物検定協会の「米の食味ランキング」で最高評価の特Aを受賞しているとちぎのお米。令和元(2019)年11月に行われた、天皇陛下の皇位継承に伴う重要祭祀「大嘗祭」で使用する新米に、「とちぎの星」が選ばれたことは記憶に新しいですよね。

JA全農栃木(とちぎのお米について(JA全農とちぎのサイト))によると、この「おいしさ」のひみつは寒暖の大きい気象条件にあると言います。

そんなおいしいお米を作る仕事の魅力とは何でしょうか?

今回はお米農家で那須塩原市農業指導士でもある横山 武男(よこやま たけお)さんにインタビューをさせていただきました。

田園の前で笑顔をみせている横山武男さんの写真

農業を始めたきっかけは何ですか?

就農する前は建築関係の仕事をしていました。元々農業には興味があり、大学では工業経営を専攻。約12年前に実家で農業を始め、約10年前には父から経営を継承しました。「作りやすい」「粒が大きくておいしい」という話を聞き、なすひかりの栽培を始め、現在はお米(なすひかりとコシヒカリ)とアスパラガスの栽培をしています。

農業の魅力とは何ですか?大変なこと、またうれしいこととは?

自分で時間のやりくりができることが最大の魅力です。そのおかげで、子どもの学校行事などにも関わることができました。

農業は天気に左右されますし、毎年違う環境の中で1年に1度の作業なので、何十年やっていても数えるほどの数しか経験が積み重なっていかない難しさがあります。

その一方で、やはり自分のつくったものを「おいしい」と言われることがうれしいです。産直などで手にしたお客さんが直接連絡をくれ、リピーターになってくれたり、飲食店や旅館の方が注文をしてくれることもあります。

これからチャレンジしてみたいことは何ですか?

冬の作物に挑戦したいです。ブロッコリーやニンニクなど、いくつか試してはいるのですが、まだ決め手に欠けています。

農業を始めたいと考えている方へ一言お願いします

「おもしろそう」「楽そう」という考えだけでは難しいと思います。特にお米は作業が機械化されていて、栽培面積が小さくても大きくても、機械の投資が必要です。

家族が働くことで労働力を賄うのではなく、家族が働くのであればその分の人件費を支払うという考えでなければ、家族の負担が大きくなってしまい、続かなくなってしまいます。

農業を事業として利益を上げることを考えていくことが必要だと思います。

地域の子どもたちにも農業の魅力を!

毎年地域の小学生に田植えと稲刈りを体験してもらい、そのお米でお餅つきをしているとのこと。
今年はお餅つきができなかったため、代わりに稲刈り当日に子供たちに渡せるように3合のミニ米(4枚目の写真)を用意した横山さん。そこで評判がよかったこともあり、まちなか交流センター「くるる」内のSARAH CAFE(サラ カフェ)でも販売をしているそう。詳しくは以下のリンクをご覧ください。

そんな横山さんには毎年小学生から「感謝の会」への招待状が感謝の手紙とともに贈られています。

茶色の表紙の感謝状と青い表紙の招待状の写真

小学生から送られた「感謝状」と「招待状」

感謝状と招待状の中を開いた状態の写真

感謝状には生徒さんからの手紙がつづられています

感謝状と招待状の前でインタビューに答えている様子の横山さんと奥さんの写真

横山さんご夫婦

横山さんが収穫したなすひかりの3合の袋が2つある写真

「サラ カフェ」で販売されているなすひかり(3合)

「なすひかり」ってこんなお米

なすひかりは、県北地域で多く栽培されている『栃木オリジナル』の品種です。太陽の光をたっぷりと浴びて大きくふっくらと、そしてうまみ成分をぎゅっと粒に蓄えて、おいしいお米に育ちます。
平成22年~27年産まで6年連続『特A』(25年産は参考出品)を獲得、平成30年産についても同じく『特A』を獲得しており、県内のみならず、県外でも高い評価を得ています。

詳しくはこちら(JA全農とちぎホームページ)

取材後記

とっても笑顔が素敵な横山さんご夫婦。笑い声の絶えない時間でした。

那須塩原市農業指導士として、地域の子どもたちへの農業体験などにも携わっており、他の農家さんからの作業受託も含めて12町歩(約12ヘクタール)もの面積を栽培している横山さん。

※1ヘクタール=10,000平方メートル

「夫を見ていると“家業”ではなく“事業”として農業をしていると感じる」と奥さまがおっしゃっていましたが、農業経営という視点の重要性も教えていただきました。

温かいお人柄が溢れる横山さんが作るお米をぜひ味わって欲しい。そして、「栃木のお米はおいしい!」と自信を持って伝えたい。そう思った取材でした。

※記事の内容は取材を行った2020年11月時点のものです。

特集「MADE IN(メイドイン)なすしおばらを味わおう」とは?

本市が誇る農作物を紹介する特集記事です。広報なすしおばらと連動し、広報誌では「農産物」を中心に、市ホームページでは「人」を中心に紹介しています。

この記事に関するお問い合わせ先

産業観光部 農務畜産課

〒325-8501
栃木県那須塩原市共墾社108番地2

電話番号:0287-62-7147
ファックス番号:0287-62-7223

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