教育長の部屋

更新日:2024年04月01日

今年度もよろしくお願いいたします

右手でグッドサインするスーツ姿の男性の写真

月井祐二です。

那須塩原市教育長を拝命し、2期目(5年目)を迎えました。

第2期那須塩原市教育振興基本計画(令和5~9年度)における基本理念「心豊かに学び続けることのできるまち那須塩原」のもと、目指す子ども像「楽しさいっぱい、夢いっぱい、ふるさと大好き、那須塩原っ子」の実現をはじめ、本市の教育の更なる振興・充実のために全力を尽くしてまいります。

どうぞよろしくお願いいたします。

本市の教育が目指すもの

近年の予測困難な時代を生き抜くためには、心身の健康を保つとともに、「ピンチ」を「チャンス」に変える発想力と、想定外の出来事にも柔軟に対応できるたくましさを備えることが必要です。

人は、小・中学校での学びを通して人生の土台をつくり、大人になっても、それぞれのライフステージに応じた学びを続けることで、困難な状況の中にも楽しみや生きがいを見つけ、心豊かな人生を送ることができます。私は、心身ともに豊かで幸せである状態が続く「ウェルビーイング」こそが、教育の土台であると考えています。

そこで、私の想いを可視化した「Make it happen! WELL-BEING」ポスターを作成しました。

ウェルビーイングを実現させよう!と書いてある画像

「Make it happen! WELL-BEING」とは「ウェルビーイングを実現させよう!」という意味です。

心の豊かさ、幸福感をイメージさせる柔らかなパステルカラーを基調とし、縦に伸びるラインが「学び続けることができる那須塩原市の教育の上昇」を表しています。

また、躍動的な黒のラインで、那須塩原駅から望む那須連山を描きました。

 

市民の皆さんが、生涯にわたり学び続けられる環境を支える「ウェルビーイング」の実現を進めていきます。

私が学校教育で目指すもの~「学びが面白い学校」を実現します!

私は、学校教育において大切なのは、子どもたちにとって「学びが面白い学校」をつくることであり、「学びが面白い学校」をつくるためには、4つの柱があると考えています。

(1)学びのSTEAM化でワクワクドキドキする学校づくり

「STEAM教育」とは、Science(科学)・Technology(技術)・Engineering(工学)・Art(芸術・リベラルアーツ《一般教養》)・Mathematics(数学)の頭文字を取った教育のことです。こう書くと難しい学問のように感じるかもしれませんが、これまでの国語・算数・社会のような枠にとらわれず、教科を総合的・横断的に進めることにより、知ることと創ることをグルグルと循環させ、子どもたちのワクワクドキドキを高めていく学びを指します。本市ではこれを「学びのSTEAM化」と位置付けています。

「学びのSTEAM化」によって育まれるものとして、課題を見つけ解決する力、新しいものを創造する力、コミュニケーション力などがあげられます。自分たちで考え、工夫し課題をクリアしていくことは、子どもたちの自信につながり、自信をつけさせることが自己肯定感を高めることになるのです。

(2)学校DXによる多様な学び

「学びのSTEAM化」を支える大切な土台として、本市では「学校DX(Digital Transformation)」を推進しています。

令和の授業では、タブレットや電子黒板をはじめとしたICTが日常的に活用されており、子どもたちはタブレットを上手に使って、自分の力で分からないことを調べています。また、教職員が動画の教材を効果的に使うことで、子どもたちの授業への興味関心が高まります。まさに「授業の変革」が起きているのです。

そして「学校DX」とは、単にアナログな授業をデジタル化するということではありません。ICTの活用により学習を多様化するとともに、教職員の業務や組織、ひいては学校文化そのものを変革していくことが求められているのです。

(3)子ども一人ひとりのウェルビーイング

「ウェルビーイング(Well-being)」とは、心身ともに健康で、幸せな感情が持続的である状態を指します。もともとはWHO(世界保健機関)設立の際に登場した言葉とされており、近年では教育界でも使われています。

私は、子どもたちが幸せ感を感じながら学び続けることができる環境を作りたいと考えています。本物を見たり、本物に触れたりすることや、「子どもたちでもまちを変えることができる」という体験をたくさんしてもらうことで、子どもたちがこれからの将来に希望をもち、学校や自分の住むまちをよくしていきたいと思う心を育てたい。子どもたちが毎日元気に登校して、目標に向かい頑張ることができれば、結果として不登校の数が減少し、数値で測る学力が向上し、問題行動等の発生率も下がる、正のスパイラル(好循環)を生み出すことにつながります。

学校教育を通して、すべての子どもたちがウェルビーイングを実感できることを願っています。

(4)働きがいをもって学び続ける教職員

「教職員の働き方改革」という言葉が聞かれるようになりました。これは、社会の変化に伴い学校が抱える課題が複雑化・多様化し、それに対応する教職員の長時間勤務が顕著になってきたことに起因しています。

多忙感に追われ、疲れの見える先生では、よい教育ができるとは思えません。子どもたちのウェルビーイングのためには、先生方もウェルビーイングである必要があります。

働き方改革を進めることで自分の心にも余裕ができ、趣味に興じたり、新たな知識を学んだりと、自分磨きをする時間を作ることができます。それは教職員の資質向上につながり、質の高い教育を提供できれば、保護者や地域の方々から「信頼」を得ることになるのです。

教職員が自分と向き合い、自分の生き方を見つめなおす。ウェルビーイングな先生に教わってこそ、子どもたちの心も幸せになり、それが教職員の「働きがい」になると考えています。

「那須塩原市の学校教育ロゴ」に込めた思い

ns_school_edu_logo

「学びが面白い学校」の実現のためには、この4つの柱が右図のようにしっかりと組み合わさることが重要であり、この図を「那須塩原市の学校教育ロゴ」としました。

もちろん、この学校教育ロゴに示した内容を実現していくためには、学校と教育委員会が緊密に連携することが不可欠です。学校に通っていれば「安心・安全」で、子どもたちを「伸ばしてもらえる」と実感できる体制を整えていく。保護者や地域の方々からの信頼を得るべく頑張っているすべての学校を、教育委員会が支える体制をさらに強固にしていきます。

まちの魅力を「教育」から!

学校教育以外にも、スマート公民館や日本遺産、青少年の体験活動の充実、国体・オリンピック・パラリンピックのレガシー継承、そして来たるEXPO2025に向けた連携事業など、教育委員会では面白い取り組みを進めています。

教育はすべての人に等しくあるもの。本市に住んでいる人が楽しく学べるのはもちろん、市外に住んでいる方々からも「住んでみたい」と思われるまちづくりを、教育の視点からチャレンジしていきます。

どうぞ皆さま方の忌憚のないご意見をお寄せいただくとともに、ご支援ご協力をいただけますようお願いいたします。

この記事に関するお問い合わせ先

教育部 教育総務課

〒329-2792
栃木県那須塩原市あたご町2番3号

電話番号:0287-37-5231
ファックス番号:0287-37-5479

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